甲佐町の文化財探訪「甲佐町の地形と成立ち」〜令和8年11月号
更新日:2026年11月1日
「甲佐町の地形と成立ち」
地形は、気象や生活等に大きな影響を及ぼします。甲佐町の地形は、大まかに東から山間地、水田地、畑地と非常に変化に富んでいます。
南東部の山は、宮崎沖でフィリンピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込む時、表面がはがれて付加体を形成し九州山地を形成しています(1〜2億年前)。甲佐町は、その西北部にあたり、東南部の険しい山は、石灰岩や変成岩で構成され非常に硬い岩石です。甲佐町、美里町、御船町の町境の甲佐岳(753m)はその代表であり、主に石灰岩で形成されています。
活断層の分布は、今回地震を起こした町の西側を北東から南西方向にぬける布田川・日奈久断層と緑川中流域を平行して走る緑川断層(臼杵-八代構造線の一部)とがみられます。また、構造線の北側に花崗岩類が帯状に分布し、この部分は風化しやすく、浸食しやすいため、その部分を緑川が流れています。
町は、緑川、釈迦院などの川の流れにより、浸食され谷が形成されました。その後約9万前の阿蘇の大火砕流が流れ町の低地を埋めました。ふたたび緑川が流域を流れて、少しずつ浸食を開始し、ふたたび低地を形成します。
西部の乙女台地は御船層群の地層、阿蘇火砕流堆積物、段丘れき層を構成しています。緑川左岸(益城橋上流側など)では今でも溶結凝灰の壁を削っています。
これらにより、自然豊かで豊富な水資源を町にもたらしています。
文責・甲佐町文化財保護委員 成松 和夫(浅井区)
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