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甲佐町の文化財探訪 「八丁の十一面観音」〜平成29年6月号

更新日:2017年6月1日

八丁の十一面観音

 八丁神社から、直線距離にして60mほど北に行ったところの民家の一隅に十一面観音像が祀られています。

昨年の地震により、この像も被害を受けましたが、充分修復には耐えうるものと思っています。

 

 この像は、その昔、甲斐の国(現在の山梨県)の武田信玄の許を逃げ出した、小山田宗政がこの像だけを背負い、肥後の国に逃れてきたのだと言います。

そして肥後の城主だった佐々成政に仕えましたが、彼が藩政に失敗し、次の藩主が加藤清正になると、武士を捨て浪人になり、八丁の地で惣屋を務めるようになります。十一面観音像も勿論一緒です。

 

 以前、この像について村の人に聞いたことがあります。

それによると、以前は一月と五月、九月の十八日には小山田一族が集まり、お祭りをしていたそうです。また、この像の前を通る時は必ず立ちどまってお辞儀をする習慣があったといいます。

 像の出自はともかく、小さい時から像を敬うという気持ちが、この地では育まれていたのではないでしょうか。

 

 こういう習慣は、今の時代にも見習うべきことかも知れませんね。

 

八丁の十二面観音

(文責 甲佐町文化財保護委員 石坂 妙 (吉田区))

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