甲佐町の文化財探訪「甲佐町の石橋(眼鏡橋)その2」〜令和2年10月号
更新日:2020年10月1日




文責・甲佐町文化財保護委員 北里 義友 (津志田区)
「甲佐町の石橋(眼鏡橋)その2」
前回に引き続き甲佐町に残存する石橋・眼鏡橋について紹介します。【尾北の眼鏡橋】(おきたのめがねばし)
東寒野区に所在します。天保元年(1830)から天保14年(1843)頃に寒野と美里町の名越を結ぶ主要幹線上にある尾北川を渡るために架橋されました。
溶結凝灰岩(ようけつぎょうかいがん)(※1)を石材としており、アーチの美しい曲線が特徴的です。
春は桜、秋には彼岸花に彩られる景観のいい所にあります。
【堂迫橋】(どうさこばし)
東寒野区所在します。架橋時期は不明です。緑川左岸の松の尾川に架かる小さな橋です。
現在も利用されていますが、上流側はコンクリートで拡幅されており、路面も舗装されているために下流側の川岸から見なければ石造りのアーチは分かりづらくなっています。
※1溶結凝灰岩:約9万年前の阿蘇カルデラから噴出した火砕流堆積物(かさいりゅうたいせきぶつ)です。軟らかく、加工しやすいために石橋や摩崖仏など様々な用途に用いられました。




文責・甲佐町文化財保護委員 北里 義友 (津志田区)
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