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中山・錦川遺跡について

更新日:2016年11月11日

 乙女地区に中山・錦川遺跡がある。
 今は埋め戻してあるが、10年ほど前に遺跡調査が行われている。
 掘り進んでいくと、縄文時代まで遡るだろうとの話であった。現在から6400年前の遺構。
 この時代は、現在よりずいぶん温暖であったらしい。当然、海岸線も今よりずっと内陸部であった。
 この遺跡で発見されたものは、竪穴住居5軒、溝遺構1条、土杭3基。土師器、須恵器、縄文土器、石製品(石斧、石槍等)、住居跡。

 この時代、家は寝る場所であって、台所は、外であった。熱く焼いた石の上に、食べ物をのせ蒸し焼きする。家の中にあるというのは珍しいそうである。
 乙女のこの場所に、6000年以上昔に人が暮らしていたのである。
 過去の遺跡を見ると、私は、悠久の歴史の中では、砂のような存在でしかない。一握りどころか、一粒の粒子でしかない。
 いつの時代にあっても喜び、悲しみ、怒り、苦しみがあったに違いない。そして私たちの祖先は、それを乗り越えてきたのであろう。 

(文責 町文化財保護委員 赤星眞照(有安区))

 

発掘調査中の錦川遺跡



6300年前の遺構が残る地層



 


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甲佐町教育委員会 社会教育課 社会教育係
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