甲佐町の文化財探訪「小山田家文書(おやまだけもんじょ)からみた米の価格〜令和8年5月号
小山田家文書(おやまだけもんじょ)からみた米の価格
今回は、小山田家(おやまだけ)に伝わる「小山田家文書」の時代、宝暦4年(1754)から宝暦6年(1756)の「米」の価格について調べてみました。
小山田家文書によると、宝暦4年から宝暦6年の間の米の価格は、宝暦4年が1俵(60kg)=銀13匁(もんめ)、宝暦5年が3斗5升(52.5kg)=銀23~25匁、宝暦6年が1斗5升(22.5kg)=銀23匁だったようです。
ちなみに、米1俵は60kg、1斗(と)は約15kg、1升(しょう)は約1.5kgです。ここで、米5kg当たりの平均価格4,073円(※1)を基に金1両を現在の金額に換算すると、金1両は約122,190円になります(※2)。江戸中期の金1両は銀60匁ですので、当時の銀1匁は約2,037円と試算されます。
この銀1匁(約2,037円)を基準に米10kgを現在の価格に換算すると、宝暦4年は4,410円、宝暦5年は8,920円〜9,700円、宝暦6年は20,820円となり、宝暦5・6年は不作だったことが推測されます。
この時期の米の価格は日照りや水害など自然災害などの影響を受けやすく、安定して米を作ることは大変だったことと思います。そこで、小山田家文書には米の価格以外にも栗や大麦、小麦、大豆や小豆、ひえや唐芋など様々な穀物の金額も記してあり、多くの穀物が取引されていたことがわかります。
最近至るところで田んぼの埋め立てが行われて、いつのまにか宅地や工場に代わってびっくりします。人出不足や高齢化によるとのことですが、米不足の時の慌て方を見るとこれから先の心配が目に浮かぶようです。
※1 農林水産省資料が発表した全国のスーパー約1000店舗で2月23日〜3月1日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格
※2 日本銀行金融研究所 貨幣博物館「江戸時代の1両は今のいくら? ―昔のお金の現在価値―」より(https://www.imes.boj.or.jp/cm/history/edojidaino1ryowa/)
文責・甲佐町文化財保護委員 石坂 妙 (吉田区)
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