甲佐町の文化財探訪「甲佐町の石橋(眼鏡橋)その1」〜令和2年9月号
更新日:2020年9月1日
「甲佐町の石橋(眼鏡橋)その1」
全国の石橋(眼鏡橋)の九割りは九州に有り、その半数が熊本に有る、と言われています。そして、我がふるさと甲佐町にもいくつかの石橋があり、古くから人々の生活にとけ込み、大きな役割を果たしてきました。今回より3回にわたって、甲佐町の石橋(アーチ型眼鏡橋)について紹介致します。
尚、橋の名前については、通常呼ばれている橋名で表記しました。
【広瀬旧道眼鏡橋】(ひろせきゅうどうめがねばし)
広瀬区に所在します。天保12年(1841年)に日向(ひゅうが)までの旧往還(おうかん)上に架橋(かきょう)されました。橋の石材は加工のしやすい溶結凝灰岩で、基礎部分はこの付近一帯に分布するミグマタイト(日本地質百選)です。この橋の特徴は、川底の地形から両端の石積みが異なり道路から見た場合、右側の石積みが高くなっています。現在は使用されていません。
【御手洗橋】(みたらいばし)
安平区に所在します。嘉永5年(1852年)に上揚や安平と小鹿を結ぶ重要な路線上に架橋されており、矢部地方とを結ぶ往還でもありました。溶結凝灰岩を石材として高く積み上げられており、頑丈にできています。近くには、「甲佐明神」が手を洗われたと言い伝えられる「御手洗神社」があります。
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