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甲佐町の文化財探訪「四堂崎(しどうざき)と養寿院(ようじゅいん)のこと」〜令和2年12月号

更新日:2020年12月1日

「四堂崎(しどうざき)と養寿院(ようじゅいん)のこと」

 先日、耳にした言葉に「地名とは土地の記憶」という言葉があります

 私たちが住む地域にもそういった名残りがあると考えるのは、少し大げさでしょうか。その中で、私が興味を引かれた地名に糸田区の「四堂崎」があります。

 四堂崎に最初に住みついたのは、津志田村の「緒方清兵衛」という人だったそうです。緒方さんは信仰心の厚い人だったといい、持っていた仏像四体を一体ずつ自分とゆかりのある場所に納め、小さな祠(ほこら)を建てたということです。その中の一つが現在の養寿院であったと言われています。緒方さんは養寿院の馬場の近くに住み、四つの祠の先という意味の「四堂崎」の最初の住民でもあったといわれています。

四堂崎の阿弥陀堂


 


 養寿院の周辺では現在でも古い地名ごとに行事が行われており、その中の養寿院と小塚が早川一区で深井野が二区にあたるそうです。ちなみに養寿院に祀られているのは「不動明王」「薬師如来」「地蔵菩薩」です。昔から毎年二月・八月の二十五日には、一区が「不動明王」、二区が「地蔵菩薩」のお祭りが続けられていると聞いています。

 養寿院


 

文責・甲佐町文化財保護委員 石坂 妙 (吉田区)   

 

 


お問い合わせ

甲佐町教育委員会 社会教育課 文化財係
電話番号:096-234-2447この記事に関するお問い合わせ


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