前のページに戻る

甲佐町の文化財探訪「本坂谷区の天満宮」〜令和4年10月号

更新日:2022年10月1日

「本坂谷区の天満宮」

 宮内校区本坂谷区にある『天満宮』様について紹介します。

 本坂谷区は、宮内簡易郵便局から坂谷川沿いに御船・水越方面へ行く途中に位置する、戸数7戸(10名)の行政区です。 お伺いした方々のはなしでは、「最盛期は32戸の住家があり活気があった。」とのことでした。

 『天満宮』様は本坂谷公民館裏にある小さなお社に祀られており、御神体は高さ約60Cm、幅約40Cmほどの木彫りの座像で菅原道真公と思われますが、お社の建立(こんりゅう)時期やご神体の製作時期等については不明です。  

 毎年の行事として10月25日を大祭とされ、地域の方達が揃ってお参りされているようです。  

 「以前は同区に上・中・下組の3組があり、各組の幟旗(のぼりばた)が立てられ、各組ごとに持ち回りの受け元を務め、受け元の女性方が炊いた米メシを天満宮様にお供えし、その御下がりを住民につぎ渡し頂いていた。ダッゴ(抱きかかえられた子ども)、ヒャッゴ(はいはいする子ども)も含め参加していた。」

と、昔を懐かしがっておられました。 

 神前で全体の祭事が終わった後は各組の受け元さんの家にて宴会が行われ、親交が深められていたようです。 現在は組分けも無くなり、幟旗も白と黒の2本のみを立てて祭事が執り行われています。   

 また、説明を頂いた人は、「毎月25日は近所の三人でオニシメをお供えし、お堂にオコモリをしていた。今は、毎月25日に榊をお供えしている。」と、話してくださいました。

 10月の大祭以外では、1月25日は個々にてお参りし、1年間の無病息災を祈願されているようです。

  区民の方々は土地神様である『天満宮』様に護られ、そして『天満宮』様を護りながら皆さん方の絆を深め

られているようです。  

 なお、『天満宮』様のお社は通常は施錠されているため、見学される際には事前に区長さんへの連絡が必要です。    

 本坂谷の『天満宮』は「甲佐ふるさとさがし(令和版)」 4にて紹介されています。

天満宮1



天満宮2



文責・甲佐町教育委員会 北里 義友   


お問い合わせ

甲佐町教育委員会 社会教育課 社会教育係
電話番号:096-234-2447この記事に関するお問い合わせ


前のページに戻る