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脳の活性化を図り、地域を交えて認知症予防をしましょう〜地域包括支援センター「あゆみだより」(令和3年3月)

更新日:2021年3月1日

生活を見直し、脳の活性化を図りましょう

 新型コロナウイルス感染症の収束への兆しが見えず、毎日の報道で不安に感じておられる方も多いと思われます。感染を恐れるあまり、人との関わりを遮断して、家に引きこもりがちになっていませんか。もしくは、ご家族等、身の周りでそのような方がいないでしょうか。高齢者の場合、脳や身体を使わないことが心身の機能低下(廃用)を引き起こし、心身の機能低下は認知症の進行を加速させると言われています。

 今回は、コロナ禍における認知症予防へのポイントをお伝えしていきます。

認知症予防・治療には早期発見が重要です!

 認知症になる前の段階として、「記憶障害や軽度の認知障害が認められるが、日常生活への影響がほとんどない状態」(MCI:軽度認知障害)が存在します。この段階で早期に発見し、脳の活性化や生活習慣の見直しを行うことが認知症予防に非常に効果的だと言われています。

 また、認知症の段階まで進行していたとしても、早期発見し治療につなげることで進行を遅らせることができ、脳梗塞などが原因となる脳血管性認知症の場合は進行を食い止められる可能性も高くなります。

コロナ禍における認知症への悪影響

 新型コロナウイルス感染症の影響により社会との接触が失われることで、交流の中で脳を働かせる機会が少なくなります。更に、感染症への不安が孤独感により助長されることで精神的負担につながり、「何もする気になれない」といったように活動意欲の低下を引き起こしやすくしています。この悪循環が「引きこもり」へとつながり、知らぬ間に認知症への進行を加速させているのです。

ご自身の認知機能のチェックをしてみましょう

  □周りの人から「いつも同じ事を聞く」などの物忘れがあると言われる

  □自分で電話番号を調べて、電話をかけることをしていない

  □今日が何月何日かわからないことがある(新聞等で日付を確認しても分からない方が対象)

 このうち1つの項目以上に該当した場合、認知機能の低下が考えられます。ですが、先程も申し上げた通り、早期に対応すれば認知症予防への効果が期待できます。

 該当しなかった方も、身の回りに気になる方がいなかったでしょうか。「最近お話ししていないな」と感じている人への声かけが、あなた自身はもちろんのこと声をかけられた家族・友人等にとってもいい刺激になります。ぜひ、そのような方が身近にいましたら、下記のポイントを心がけて関わってみましょう。

コロナに負けずに認知症予防をするための4つのポイント

〇電話や手紙等を通じて人との交流を図りましょう。

〇交流を図るときは楽しく、笑顔で行いましょう。

〇生活の中で役割・日課をもち、こまめに体を動かしましょう。

〇「ほめる、ほめられる」を大切にしましょう。

 笑うことや前向きな気持ちになるような心地よい刺激が、意欲をもたらす脳内物質(ドパミン)の生成を促し、脳の活性化につながります。また、家族や友人等の人の役に立つような役割・日課をもつことが、「生活リズムを維持すること」に加えて「生活を充実させること」につながり認知機能を高めます。

最後に

 認知症予防には他者との関わりが非常に大切になっていきます。新型コロナウイルス感染症を予防しながら、どう刺激のある日常を送るか考え、地域の皆さんと一緒に認知症予防に取り組みましょう。

 甲佐町地域包括支援センターでは毎月第3水曜日に「認知症についての相談会」を役場で実施しています。上益城認知症疾患医療センターから専門の相談員が来られ、認知症に関するお悩みがある方はどなたでも相談ができます。相談には事前予約が必要なため、希望される方は甲佐町地域包括支援センター(096-234-1114)までご連絡ください。


お問い合わせ

甲佐町役場 福祉課 地域包括支援係
電話番号:096-234-1114この記事に関するお問い合わせ


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