3月号あゆみだより
『いきいき百歳体操』に取り組んだことによる効果
みなさん、甲佐町の介護予防でおすすめしている『いきいき百歳体操』は、ご存知ですか?
これまでに「あゆみだより」でも何度かご紹介させていただきました。椅子から立ち上がったり歩いたりする時など、日常生活で必要となる筋肉を鍛える体操です。日ごろ使う筋肉ではありますが、楽に動作できるようになるために『いきいき百歳体操』を週1回、または週2回を継続して実施していくことが必要です。
地域によっては定期的に『いきいき百歳体操』を住民主体で実施されていますが、参加されている方から、非常に効果があるとお聞きしました。実際、どのような効果を実感されているかお尋ねしましたので、皆さんにご紹介させていただきます。今回のご紹介は、早川地区の介護予防教室に参加している方です。
寺本節子さんにインタビュー
- 寺本節子さんは現在おいくつですか?
―91歳になります。
- いつから早川地区のいきいき百歳体操にご参加されているんですか?
―早川地区が体操を始めた平成28年8月から参加しています。
- 1カ月に何回参加されていますか?
―1か月に6回あるので、時々お休みすることもありますが、6回ともおおむね参加
しています。
- 改善したことなどあれば教えてください。
―体操に行くときはふらふらして歩きますが、体操をした帰りはしっかり歩いて帰る
ことができます。そのほかに、いつもは晩に4回、目が覚めてトイレに行きますが、
体操した晩はよく眠れるので1回、目が覚めるくらいです。トイレも1回だけしか
行きません。
- まだ『いきいき百歳体操』を体験していない方に何かメッセージをください。
―『いきいき百歳体操』はとてもいい体操ですから、皆さんにお勧めします。
寺本さんの身体機能の改善した点のご紹介
寺本さんは、早川地区で体力測定をした結果、歩行能力など改善した項目がありました。
体力測定で実施した項目
・握力 物を握る時などに使う筋力を測定 ・5メートル通常歩行時間 いつものように歩き、5メートルの歩行時間を測定 ・5メートル最大歩行時間 できるだけ早く歩き、5メートルの歩行時間を測定 ・タイムアップアンドゴー 椅子に座った状態から立ち上がり、3メートル先にある目印をターンして戻り、椅子に座るまでの時間を測定 ・開眼片脚立位時間 目を見開いた状態で片脚で立つことのできる時間を測定寺本さんは、片脚立ちは体調を考慮して測定していませんが、そのほか体力測定した項目の結果は次の通りです。
項目(単位) | 平成30年1月結果測定値 | 平成30年9月結果測定値 | 効果 |
握力(kg) | 17.6 | 21.9 | 数値改善している (数値が増える方がいい) |
5メートル通常歩行時間(秒)
| 4.4 | 4.231 | 数値改善している (数値が減る方がいい) |
5メートル最大歩行時間(秒) | 3.96 | 3.43 | 数値改善している (数値が減る方がいい) |
タイムアップアンドゴー(秒) | 10.86 | 7.76 | 数値改善している (数値が減る方がいい) |
寺本さんは90歳代ですが、皆さんと同じように体操に参加して取り組まれています。90歳代の方から、あまり運動の機会のない事務などをしている働き盛りの方でも十分効果が得られる体操です。
地域で取り組みたいなど、興味のある方は、甲佐町地域包括支援センターまでご連絡ください。
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