暑い夏を健康に元気に乗り切るために、適度な運動を〜地域包括支援センター「保健師だより」(令和2年7月)
現在の生活を見直しましょう
新型コロナウイルス感染症の情報が毎日報道で流れています。感染を恐れるあまり外出を控えすぎて、家に引きこもりがちになっていませんか?これから更に気温も高くなり、ますます外に出ることが億劫に感じる方も多いのではないでしょうか。高齢者の場合、活動が減ることで身体や頭の働きが低下してしまいます。歩くことや身の回りのことなど生活動作が行いにくくなったり、疲れやすくなったりし、フレイル(虚弱)が進んでいきます。日常生活に運動を取り入れながら、暑い夏を乗り切るための体力をつけていきましょう。
運動をすることで得られる効果
1.骨への荷重で骨量が増加することにより骨の強度を保つことができ、骨粗鬆症予防につながります。
2.筋繊維が細く脆弱になる(筋が委縮する)のを防ぎ、転倒予防・関節を守ることにつながります。
3.筋肉は水分を蓄えるタンクのような役割をしているため、運動により筋肉量を維持することで脱水の危険性を少しでも減らすことが期待できます。
ご自身の運動機能のチェックをしてみましょう
□階段を手すりや壁を使って登っている。
□椅子に座った状態から何かにつかまって立ち上がる。
□15分続けて歩くことができない。
□この1年間に転んだことがある。
□転倒に対する不安が大きい。
このうちの3つの項目以上に該当した場合、運動機能の低下が考えられます。該当しなかった方も運動機能の低下を防ぐため、普段の生活の中で活動を増やす工夫をしてみましょう。
動かない時間を減らし、自宅でもできるちょっとした運動で体を動かそう
〇座っている時間を減らしましょう。
立ったり歩いたりする時間を増やすことも大切です。テレビのコマーシャル中に足踏みをしてみるなど意識的に身体を動かしてみましょう。
〇筋肉を維持し、関節を守りましょう。
ラジオ体操のような自宅でできる運動でも、筋肉の衰え予防に効果があります。町内26ヶ所で取り組まれている「いきいき百歳体操」も筋肉の衰え予防・筋力向上に効果があります。(※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、活動を休止されている地区があります)
〇朝・夕の涼しい時間帯を選んで散歩をしましょう。
これから暑くなるため、暑い時間を避けて朝・夕の涼しい時間帯を選び、散歩くらいの運動をすることがお勧めです。屋外など開放された場所で身体を動かすことは、気分転換にもなります。
熱中症にも注意しましょう
〇散歩など屋外での活動の際のマスク着用は熱中症のリスクが高くなる恐れがあるので、マスクを外して行いましょう。2人以上で行う際も、十分な距離(少なくとも2m以上)が保てる場合は、マスクを外しても大丈夫です。
〇エアコンを使用し、温度設定をこまめに調整しましょう。感染症予防のため適宜換気も必要です。
〇急に暑くなった日、体調が悪いと感じた時は無理をしないようにしましょう。
〇マスク着用の際にはのどの湿度が保たれることで、のどの渇きを感じにくくなるため、のどが渇く前にこまめに水分補給をしましょう。
今年の夏は特にこれらのポイントに配慮した上で、暑い夏を健康に元気に乗り切りましょう。
最後に
甲佐町役場における課の再編成に伴い、令和2年度から当地域包括支援センターは、総合保健福祉センターあゆみから町福祉課内に移動しております。高齢者の方の生活上の悩みや、介護保険サービスの利用方法など分からないことがあれば気軽にご相談ください。また、夜間、早朝または平日以外の連絡先は甲佐町役場(096)-234-1111(代表)です。ご連絡いただきますと担当者が対応いたします。
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