甲佐町の文化財探訪「糸田の大綱引き」〜令和8年1月号
「糸田の大綱引き」
糸田区の『大綱引き』は、「350年の伝統がある」と、言われております。
本来は、2月で旧暦の1月15日の満月の夜に「十五夜の綱引き」として行われていましたが、近年は直近の日曜日の午後に行われています。
由来は二つあるようで、一つ目は「緑川の洪水による堤防決壊を防ぐために大繩を準備していた。」、二つ目は「旧糸田村の上・下の二組に分かれて綱引きを行い豊作祈願を行った。 ・・・」 と、言われています。
大綱作りは消防団が中心となり全家庭が参加し、住民の連帯、そして老若男女の交流の場ともなっています。大綱には引綱が編み込まれます。引綱は3本の小縄を一束にして、5mほどの長さに三つ編みにしたものを両端分として20本程編みます。大綱は小縄20本を一束にし3束を三つ編みで編んでいき途中に引綱を編み込んでいきます。とにかく縄が大きく三つ編み時にねじったりするために、人が中に巻き込まれたりのハプニングがあったりで悪戦苦闘しながらの共同作業です。出来上がった綱は、外周45cm、長さ50mの大綱になります。
いよいよ綱引きになると、区民が居住地の上・下二組に分かれ、3回引き合って勝敗を決めます。
綱引き終了後は、とぐろ巻きに積み上げ、お神酒をあげ参加者全員で担ぎ、氏神様である植木阿蘇神社へ向います。神社へ着いたら、「マイタ マイタ」の掛け声をかけながら社殿の周りを3周し、神殿の床下に奉納・保管され、緑川の洪水に備えることとなります。(但し、現在では実際に使われることはありません。)
奉納された大繩は、2年分を保管し、古い大綱はお焚き上げされ新旧交代にて保管されます。
甲佐町に残る数少ない伝統行事『糸田の大綱引き』。 末永く続けていって欲しいと思います。
この『糸田の大綱引き』については、DVDに収められていますので、鑑賞を希望される方は、教育委員会 社会教育課までご連絡下さい。
文責・甲佐町文化財保護委員 北里 義友 (津志田区)
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