第51回熊本県人権教育研究大会
第51回 熊本県人権教育研究大会を開催
10月21日(土)・22日(日)、熊本県人権教育研究大会が、上益城郡内にて12年ぶりに開催されました。
大会テ-マ
「部落差別の現実から深く学び人間を尊敬し、人と結び、豊かな関係に高めうる教育の営みへ」
地元テーマ
「だっでん いっしょ だっでん だいじ みんな みんな 大切な人
〜思い合い 分かり合い つながる社会を 上益城の地から〜」
の下で行われました。
1日目は益城町を主会場に、下記の2団体から地元特別報告がありました。
・劇団「天然木」による写真と語り、歌と踊り 演題「小さな水俣展」
・児童心理治療施設 こどもL.E.C.センター施設長 松本祐一郎さんによる演題「益城町の宝」
また記念講演では、講師の中央大学文学部教授の池田賢市さんが「人権教育推進のための留意点」と題し講演しました。
2日目は、郡内18会場で分科会があり、本町では、各小中学校が会場となりました。
益城町総合体育館で行われた特別講座では、甲佐小学校の山下直子先生が「わたしを育ててくれた子どもたち」と題し、御船町の小学校での出会い、悲しい別れをとおして、自らも学び子どもたちに育てられたこと等、郡内小学校での経験を基にした報告がありました。
本研究大会では上益城郡をはじめとした県内の多くの方々が、部落差別(同和問題)をはじめ、あらゆる人権問題について学ぶ貴重な機会となりました。
また、益城町交流情報センター「ミナテラス」では、今回の県人教大会にあわせて上益城郡人権教育連絡協議会社会人権教育部会により映画「破戒」(2022)の上映会もありました。
【「破戒」のあらすじ】主人公の瀬川丑松(せがわうしまつ)は、自分が被差別部落出身ということを隠し、地元を離れ、ある小学校の教員として奉職する。彼は、その出自を隠し通すよう亡き父から強い戒めを受けていた。生徒に慕われる良い教師となったが、出自を隠していることに悩み、学校では丑松の出自についての疑念も抱かれ始め、立場は危ういものになっていく。苦しみのなか丑松は、被差別部落出身の思想家・猪子連太郎(いのこれんたろう)に傾倒していくが、丑松は猪子にすら、自分の出自を告白することができなかった。そんな中、猪子の演説会が開かれ、「人間はみな等しく尊厳をもつものだ」という猪子の言葉に丑松は強い感動を覚えるが、猪子は演説後、政敵の放った暴漢に襲われる。この事件がきっかけとなり、丑松はある決意を胸に教え子たちが待つ最後の教壇へ立とうとする。
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