骨粗鬆症について〜総合保健福祉センター「健康だより」(2025年10月)
更新日:2025年10月1日
10月20日は国際骨粗鬆症財団が定めた「世界骨粗鬆症デー」です。
骨粗鬆症は骨の量が減ったり、骨の質が低下したりすることで骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気のことです。
骨粗鬆症の初期に現れる「背中や腰の痛み」、「背中や腰が曲がる」、「身長が低くなる」などといった症状は、老化による症状と思われがちで、骨折して初めて骨粗鬆症に気づく人も少なくありません。また、骨粗鬆症による骨折は寝たきりや認知症につながることもあります。
骨の代謝について
骨量のピークは男性では20歳ごろ、女性では15〜18歳ごろです。成長期以降は「骨リモデリング」という古い骨を壊し、新しい骨を作る代謝を繰り返しながら、40歳半ばごろまでは最大骨量が保たれます。
加齢などに伴い、この代謝のバランスが崩れると骨量減少が始まり、骨粗鬆症につながります。
骨粗鬆症の原因
骨の量が減る最も大きな原因は加齢です。しかし、骨粗鬆症は、加齢のみでなく、様々な影響を受け、年齢や性別に関係なく発症します。
骨粗鬆症になりやすい人や生活習慣
- 高齢者
- 閉経後の女性
- やせている人(BMI18.5未満)
- 家族に骨粗鬆症の人がいる人
- たばこを吸う人
- アルコールやカフェインを多量に飲む人
- 運動不足の人
- カルシウム、ビタミン、タンパク質などの栄養素が不足している人
骨粗鬆症の予防
骨粗鬆症を予防するためのポイントは以下のとおりです。
- 「カルシウム」が含まれる乳製品や緑黄色野菜、「ビタミンD」が含まれるきのこ類、肉・魚・卵・豆類などの「タンパク質」を適量とる。
- 骨に適度な負荷をかけるウォーキングやレジスタンス運動(筋トレ)を習慣化する。
- 適正体重【身長(m)×身長(m)×22】を維持する。
- 夏は10分程度、冬は1時間程度は午前中に日光を浴びる。
なお、持病がある人はかかりつけの先生などにご相談ください。また、具体的な食事のとり方や運動方法についてご不明な点は、町健康推進課まで気軽にご相談ください。
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