熱中症を予防しましょう〜総合保健福祉センター「健康だより」(2023年7月)
更新日:2023年7月1日
今年も暑い夏がやってきました。暑い季節になると、心配なのが「熱中症」です。熱中症は、以前は「熱射病」「日射病」と言われていて、炎天下で起こるものというイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、気温や湿度が高い環境では、室内や夜間でも熱中症を発症します。
熱中症とは
暑い夏になると、体温の上昇を防ぐため、汗をかくことで体内の熱を外気へ放散させようとします。ところが、大量に発汗し、体内の水分や塩分が失われて汗も出なくなってしまうと、熱が体内にこもり、体温調整機能が働かなくなることでおこる様々な症状のことを「熱中症」といいます。
- 軽度の症状 めまい、立ちくらみ、こむら返り、大量の汗をかくなど
- 中等度の症状 頭痛、倦怠感、吐き気、おう吐など
- 重度の症状 立てなくなる、けいれん、意識障害(呼びかけに応じられない)など、命に関わるような症状
熱中症になった際の応急処置について
熱中症は早めの対処がとても大切です。いざというとき、自分や周囲の人を助けるために、以下の4つのポイントを是非覚えておいてください。
また、以下のような応急処置をしても症状がよくならない、自分で水分摂取ができない場合などは、すぐに医療機関を受診しましょう。
- 風通しの良い日陰や、冷房の効いている場所へ移動する
- 衣服等をゆるめて楽な格好にする
- 氷(アイスパック)・冷えたタオルなどをつかって身体を冷やす
※首・わきの下・足の付け根に大きな血管があり、この3か所を冷やすことが大切です
- 水分・塩分を補給する(経口補水液やスポーツドリンクがおすすめ)
※おう吐や意識障害がある際は行わず、吐いたもので気管を詰まらせないよう横向きに寝かせること
子どもと高齢者は特に熱中症に注意!
- こどもの場合:体温調整機能がまだ十分に発達していないこと、また大人に比べて身長が低いため、地面からの照り返しの影響を受けやすく、大人以上に暑い環境となります。
- 高齢者の場合:もともとの体内水分量が少ないこと、暑さやのどの渇きを感じにくくなること、「トイレが近くなる」などの理由で水分摂取を控えることなどが、熱中症になりやすい要因となります。
熱中症予防のポイント
- こまめに水や麦茶などで水分をとりましょう(1日1.2ℓを目安に)
- 涼しい服装で過ごし、帽子や日傘も利用しましょう
- エアコンや扇風機などを利用して、室温は28℃より低く、湿度は70%より低くなるようにしましょう
- 食事と睡眠をしっかりとりましょう 特に肉・魚・卵などのたんぱく質を食べて、夏バテ防止を
熱中症に気を付けて、暑い夏を乗り切りましょう。
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