フレイル予防について〜総合保健福祉センター「健康だより」(2025年2月)
フレイルとは、加齢とともに心身の活力が低下し、要介護状態に至る手前の状態のことです。
日本人では、「75〜79歳の10人に1人」、「80〜84歳の5人に1人」、「85歳以上の3人に1人」がフレイルであるというデータがあります。また、全国の中でも特に九州・沖縄地方でフレイルの人の割合が高いという研究もあります。
いったん介護が必要な状態になると、自立した生活を送ることができる健康な状態に戻ることは難しいと言われています。しかし、フレイルの段階であれば、運動機能や栄養・口腔機能を改善し、要介護状態に至ることを予防することができます。何歳からでも自分に合った予防に取り組むことが重要です。
フレイル予防3つのポイント
1.身体活動(生活活動・運動)
有酸素運動(ウォーキングなど)とレジスタンス運動(筋トレなど)の両方を意識することが大切です。ウォーキングでは、心肺機能の維持・改善や脂肪の燃焼効果が期待されます。また筋トレでは、筋肉や骨を鍛えることができ、転倒や骨折の危険性を軽減することができます。
座って過ごす時間が長いほど、死亡の危険性が増加することも明らかになっており、世代に応じた身体活動を日常生活の中に取り入れることがお勧めです。
- こども版 アクティブガイド―健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023―(PDF 約6MB)
- 成人版 アクティブガイド―健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023―(PDF 約8MB)
- 高齢者版 アクティブガイド―健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023―(PDF 約6MB)
2.栄養(食事・口腔機能)
食べる、話す、呼吸をするなど口には重要な役割がたくさんあります。定期的な歯科受診や毎日の歯磨きでむし歯や歯周病を予防すること、口の体操や噛みごたえのある食事で口周りの筋肉を鍛えることなど、元気な口を維持することがフレイル予防につながります。元気な口を維持すると、様々な食材をおいしく食べることができ、体の活動に欠かせない栄養をしっかりとることもできます。
3.社会参加
外出できない理由が特にないにも関わらず、家にずっといる状態を閉じこもりと言います。閉じこもり状態が長期に続くと要介護状態に至る可能性が高くなります。衣服や髪型を整える、毎日決まった時間に起きて眠る、楽しい趣味を見つける、地域の活動に参加するなど、外へ出かける意欲を高め、実際外に出て、社会とのつながりを持つことがフレイル予防のためには欠かせないことです。
体も心もいつまでも健康で過ごすことができるように、元気なときからぜひフレイル予防に取り組んでみましょう。
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